老春時代の満足生活情報発信局(お金と暮らしと占いと人生物語)

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情報を伝えないといけないと思ったこと

急遽、入所することになった。利用者。

 

16時30分に、連絡あり。約一年ぶりのショート利用。

 

帰宅願望が強く、大変な方で、女性の介護士の指示は聞かない。

 

うちで見ることは難しいということで、利用を断っていたということらしい。

 

私は、看護師なので医療いがいでは、かかわらないので知らない顔を、

 

してもよいのだが、自分の遅出の仕事を早く終わらせて、そのユニットに

 

行ってみたい。

 

「今やっと少し、落ち着いて腰かけています」

 

5分ほど、洗い物をしながら見守っていた。

 

食事を前に全然、食べずに、帽子を羽織っると

 

「もう、帰ろう」と立ち上がり、徘徊しだした。

 

出れるところを探している。

 

デイサービスを利用している方なので、デイの介護士が当直だったため

 

上がってきたが、デイでは、ずっと作業をしてもらっているという。

 

牛乳パックをハサミで、着る作業をお願いすると、一生懸命される。

 

しかし、ずっとついていないといけないという。

 

はい?この利用者に一人がずっと?

 

このユニット、遅出の介護士が一人ですが。

 

他の方の介護は、誰がするの?

 

「〇〇さん、私がついているから、寝ていただく方や歯磨き、トイレ誘導を

 

してください」

 

それから、一時間。

 

私は、パートなので本来は時間外は、仕事をしません。

 

今日は、オンコールなので、割り切って残っています。

 

「すいません。ありがとうございました。」

 

「大丈夫ですか。〇〇さんが寝る状態になって、寝ようと

 

決められた部屋で寝なくても、いいです。あと、フロアを、消さないといけない

 

ので、作業場を変えましょうと、誘導してみるのもいいかもしれません。指示は

 

お願いするという形だと、聞いてくれるかもしれません。この人は、いつ寝るの

 

かしら。何か、聞いていますか?」

 

「いいえ、何も聞いていません。ご家族の方が、入院になり、急に入所になった

 

と言うことだけです」

 

「そうですか、じゃあ、お願いします」

 

ケアマネジャーが、残っていたので、

 

「入所した方の生活リズムは?いつ頃眠って、起きる時間は?」

 

「黄色いファイルに書いていないでしょうか?」

 

はっ?何言ってんのかしらと心の声。

 

「見る時間なんてないよ。食事時間だし、私も、あなたに聞いて気になるから

 

今まで残っていたのだから」

 

相談員が渋った利用者を、あなたが施設長に掛け合って、

 

入所させたのでしょう?ご家族が気の毒だからと。

 

じゃあ、今日介護する介護士は、初めての方で、一切の情報もなく、不安だと

 

思わないのだろうか?

 

「せめて、入眠時間や起床時間だけでも、わかっていれば、介護士の仕事の段取

 

りができるのでは?〇〇さん、まだ食事もできていないですよ。」

 

「あっ、そうですよね。昨年のことが、パソコンに入っていると思います。」

 

カチャカチャ。

 

「22時から23時くらいには、寝ているようです。朝は、早いですね。5時か

 

ら6時には起きています。」

 

「そう、今日の夜勤は〇〇さんだから、昨年かかわっているので、何とかなるで

 

しょうが、〇〇さんは、まだ入って一年目の新人だから、情報を伝えないと、仕

 

事の段取りができないですよ。急に、入所が決まって職員に、情報を伝えるのは

 

相談員やケアマネジャーの仕事だと思います。介護においても看護をするにして

 

も、生活情報は、大切ですよ。ここの施設が家と同じ生活を、うたっているので

 

あれば、家での生活リズムを知ることは、大切ではないのかしら」

 

「ユニットに行ってみます」

 

このケアマネジャーは、すごく利用者のことを考えているのだが、ちょっと偏っ

 

ている。介護する側に立っていない。そのことが、事故につながるということも

 

あるのだが。本当に、利用者のことを考えるのであれば、その利用者が不安にな

 

ることや生活リズムを、整えることやどうすればよいかをしっかりと、情報を

 

収集するべき。

 

情報もそうだけど、このフロアには、二人の介護士が、それぞれのユニットを見

 

ることになっているが、夜勤は2ユニットを一人で見る。

 

たいへんな利用者がいる場合は、ふたりで協力しないといけない。

 

しかし、私がユニットに、帰るあいさつに行くと、吞気に、食事をしている。

 

すごく嫌な気持ちになった。

 

この施設は、助け合う気持ちがない。

 

言えばよいのかもしれないが、施設長が看護側が上ではないという考え方を、言

 

うので看護師の私たちは、何も言わない。

 

でも、責任はすべて看護師にくる。転倒しても誤嚥しても。

 

今回のことにしても、結局のところ、情報を伝えるように指示したり、

 

想定できる行動を考えて、助言したりするのは、看護師である。

 

と言っても、できない看護師もいる。

 

看護と介護は違う、介護の仕事には、一切の口を出さない。

 

自分に、責任がきては困ると思っているタイプ。

 

担当ユニットでなければ、それは露骨に出る看護師。

 

他人事である。

 

就職したころから、「ホウレンソウ」ができていないといってきたが

 

自分が、かかわる立場ならと考えてみるべきではないかと思う。

 

情報を共有し、助け合わなければ、他人の介護なんてできないと思う。