2024年5月1日老春時代日記。75歳の男の不同意わいせつ裁判のニュースをみて元医療従事者の感想。
入院中の患者の犯罪だけど、医療、介護ではよくあることの一つだな。
精神病院に勤務していると、あり得ない家族からの暴言、患者からのセクハラ、暴力は当たり前に起こっていた。
私が勤務し始めて、受け持ち患者を持った時、その患者に「今日から受け持ち看護師になったから、よろしく」と挨拶したら、次の日に詰所に「いつやらせてくれるの？」と聞きに来た。
まあ、精神患者だから、こういうこともあるのかと「そいうことはしないよ」
「受け持ち看護師は、そいう意味じゃないよ」と。
先輩看護師から、若い看護師は、患者に背中を向けてはいけない、道具室に入るときは、必ず、中から鍵をかける、できるだけ二人で行動するなどの注意を受けていた。
夜勤の時など、女性看護師だけのペアの時は、見回りの時間になると、布団の上で下半身をさらけ出して、オナニーをしている。でも、それらを何もなかったことにして日常の看護をしなければならないのは、精神病院
といっても、普通の病院の夜勤の時にも、若い男性患者と今日入院した、自殺願望の女性患者が、夜中に性交していたりと、とんでもない経験をした。さすがにこの時は病院が対処したけれど、私自身になにかあったわけではないけれども、その日の夜勤は怖かった。見つかった男性患者が、詰め所に降りてきたから。先生には、報告したので、詰所の窓対応ですませた。
医院だったので、当直勤務の場合は、消灯の巡回後は、ナースコール対応がだった。
手術患者も、重症患者もいなかった。私は、転職したばかりで、以前は夜勤体制の病院だったので、その当時は、まだ、夜勤の時の癖で頻回の巡回をしていた。その女性患者が自殺企図があったので、巡回をいつもよりも多くしたのが発見、遭遇となってしまった。
看護師の仕事をしていると、本当に、あり得ない対応をされる。そして、患者とのトラブルがあっても、看護師は我慢をするしかないことが多い。病院は何もしてくれない。ともすれば、こちらの方に落ち度がなかったかに重きが置かれる。心身に対する謝罪も患者からはないし、家族からもない。泣き寝入り状態だ。怪我をして休んでも、労災が使われることはない。有給休暇だ。
まるで、他の対応が、あったのではないか？患者に対しての態度が悪かったのではないか？油断があったのではないか？
まるで、レイプされたと訴えたら、同意があったのではないかと言われているようなものだ。
企業などでは、コンプライアンス違反行為は、不祥事のイメージがつくことを嫌がる。だから、個人の「パワハラ」「セクハラ」に対することは公にしないし、まして、患者からの暴力等に対しては、公にはしない。
従業員同士のいじめや仲間外れ、陰口など、患者と看護師のもめごとも、コンプライアンス違反として、病院に訴えても、何もしてはくれない。特に患者とのトラブルに関しては、だんまり。
医療関係は、普通の企業よりも、コンプライアンス違反に対して何もしてはくれない。
この、理学療法士の女性も、心が病むほどないなったのは、病院のコンプライアンス違反が、いい加減だったのだろう。
犯罪を犯した患者は確かに悪いと思うけれども、病院という特殊な環境のせいだと思う。
介護の世界なんて、もっとひどい。身体に、触れる頻度が、多いから。痴呆の患者は、性欲が強くなる人もいるし、そのために、夫婦生活の話を聞かされることだって、セクハラだ。若い介護者が、介助に行きたくないと辞める人が多い。
中には、男の介護だとあからさまに暴言と暴力が出る人もいる。「女の介護に呼べ」と。
看護師もである。「若い看護師を呼べ」「○○ちゃんがいい」チャン付けで呼ぶなと思う。
胸を触られるのなんて当たり前、注射をしている時に、おしりを触れたり。
最近はスラックスが多いが、昔はワンピースの白衣。
暗黒の時代は今も昔も変わらない。
医療従事者特に、看護師、介護士の女性は、今も、暗黒の職場だ。
歳をとることにより、あしらいもうまくなるが、20代の若い医療従事者にとっては、きつい職場だ。
それでも、寄り添い、看護、介護をしようと頑張っている人たちを、見てほしいと思う。
だけど、介護施設では、利用者に対しての、暴力が後を絶たないが、病院での介護、看護師からの暴力は、少ない。
これは、施設等は人権教育ができないないからだと感じる。病院は、人が少ないと言っても、やはり、医療現場だから、事故につながらないように、教育をして意識も高いと思う。
介護は医療というよりも、生活空間の介助の部分が大きい分、不満が出やすいのかもしれない。
今回の事件は、老人になっても性欲が強いことの弊害だったようだけれども。
若い医療従事者のセクハラに対する、教育はきちんとするべきだ。
私が、精神病院に勤務し始めた頃、先輩看護師から、患者の対応を凄く教わった。注意すること、自分の身を守ることを優先すること。
医療従事者は、自分の身を守るすべを、徹底的に勉強するしかない。
