猫事情⑬。脱走から帰ってきて、少しずつ落ち着いてきた小鉄。
脱走前には、余り寝ることなく活動的だった小鉄。
3日目。外では眠れなかったのか、良く寝ている。まるで子猫と変わらない睡眠時間みたいだ。
仔猫の時は、遊んで、食べて寝るみたいな感じだった。
でも今の小鉄は、軽い猫風邪をひいているので、ゲージ生活だ。
ほとんど運動をしていない。
なので良く寝ている。
その小鉄だが、私たちが同じ部屋にいないと、すぐにミャア、ミャアと鳴きだす。
猫部屋は二階なのだが、帰ってきたときは猫部屋に隔離。
旦那が、一緒に寝たりしていたが、一階のゲージに、降ろしてあげたら、他の猫たちや私たちと一緒にいられることで、鳴くことが少なくなったことと、落ち着いているようなので、一階のゲージに、いさせようと。
一階のゲージは茶々が食事をしたり排泄をしたりするところなのだけど。
緊急対応と言うことで、茶々には二階のゲージで、食事をしてもらうことに。
少しは、落ち着いてきたのか、寝ながらの鳴くことが減った感じする。
それでも、時々鳴いているけれど。
昨日も夕方に猫部屋の、掃除に上がっていたら、一階から、鳴き声が聞こえる。
同じ家の中にいるのに、姿が見えないと不安なようだ。
急いで、掃除をして、降りる。
姿を見ると、安心したのか、アンモナイトのように丸くなって、寝始めた。
外の音に敏感で、車の音や人の話し声などが聞こえると、起き上がりジッと耳を澄ませて、不安そうな表情をする。
脱走する前の小鉄と、性格が変わったみたいに見える。
悪戯好きで、「ダメ」といって、振り向いたら、またすぐにしているような子だった。
悪戯っぽいクルクルした目は、今はない。まるで借りてきた猫のようだ。
日にちが立てば、元に戻るのだろうか。
先住猫の茶々も、動物病院が嫌いで、半年毎の健康診断の時に、先生に対して必ず唸っている。痛い思いや嫌のことをされた記憶を、忘れていない。
犬のアリスも、脱走して、愛護センターに保護されたときに、怖い思いをしたのだろう、リードを外していても、玄関から出ても脱走をすることはなくなった。愛護センターはやっぱり殺処分の場所なのだろう。脱走してあそこに連れていかれるのは嫌だと思っているのだろう。
物を言わない動物は、危険だと思うところ嫌な思いをしたところには近寄らない。
忘れないのだろう、その時の感情を。
実際に私は、小鉄は私たちが見つけなければ、三件隣の家で怖い思いをしたのだから、自宅のほうには、戻らないと思っていた。
戻りたいと思うならそれは、もっと時間がたってだろう。野良猫化して、たくましくなった時だろうと。
そうなると、保護するのは時間がかかると思っていた。
この10日間は、空腹を耐えてじっとしていたのではないかと思う。
安全だと思う場所から、少しだけ動き、食べるものを探して、生きていたのだろうと思う。
身体は白い部分の毛がグレーだ。身体を拭いてあげるけど、汚れが落ちない。
今は猫風邪をひいているので、シャンプーができないので、毎日拭いてあげている。
旦那と二人で、撫でてスキンシップを取っている。
ゴロゴロとのどを鳴らしたいる。