今日の午前中に、野良猫から保護して8ヶ月の成猫の鈴が、外に出た。
玄関を開けても、逃げ出すことのない状態の猫だったのだが、今日はちょっといつもと違って、そわそわしており、外を気にしている。
外に出る?と聞いたら、ニャッと鳴くので、玄関を開けてみた。
何度も、私のほうを見て、振り返りながら、ゆっくりと、外に出ていった。
30分ほどして、近所を名前を呼んで、探してみた。姿は見つけられなかった。
庭仕事をしていたら、二件隣りの友人が、「今、すり抜けたの。猫じゃないかな」と声をかけてきた。
「家の鈴だわ」
友人の家の間を見たら、いた。
「鈴」と呼ぶと「あん」と返事が返ってきた。
「鈴帰ろう」と声をかけると、ニャッと家の家のほうに歩きだした。
家の横の通路に出てきたので、「帰ろう、おいで」と再度声をかけて、歩きだしたら、着いてきた。
家の角を曲がって、待っていたら、出てきたので、玄関を開けると、他の猫たちが玄関に来ていた。
「ほら、みんなが待っているよ。入ろう」
私の顔を見て、へっぴり腰の様な歩き方で、家に入った。
以前から時々、外に出たいような顔をしていた。
茶々を散歩に連れていって、帰ってくると、いつも、茶々に怒って、つっかかっていっていた。
鈴は、簡単な言葉が理解できているようで、「おいで」「待って」「ごめんね」「降りて」「だめ」などがわかっているようだった。
だから、「おいで」と言えば、戻って来てくれるような気がしていた。
成猫で、保護して慣れるのに時間がかかったのだけど。最近すごく、懐いていて、私と一緒に寝たい様子や、私が動くとついて回る。
体も触れるようになった。
表情もかわいくなって、なんとなく、外に出してあげても帰ってくると言う変な自信が、私にあった。
鈴は、野良猫時代に、保護するまで、置き餌をしていて、食べに来ていた。
子猫たちを保護した時には、家の家の下で鳴いていたり、毎日心配してきていた。
そんなこともあって、鈴はきっとうちの家のことを覚えている気がして、お腹がすいたらきっと戻ってくると、根拠がない自信があった。
実際に外に出して、戻ってきてくれたけど、もう二度と出さないと。
鈴が外に行って、もしこのまま帰ってこなかったら、寂しいなと思ってしまった。
思いのほか鈴がいることに慣れてしまっていて、いなくなることはだめだと。
猫は、4匹いるのだけど、メスは鈴だけ。
女の子の顔って、慣れてくるととても可愛い。小顔で、子猫の様な顔をしている。体も、一回り小さい。
とても慣れてきた子なのだけど、まだ、抱っこを一度もしたことがない。
始めの頃の鈴の威嚇が怖いと言うトラウマ。
もう、ちょっとでも動けば、シャーと怒る。
警戒心マックスで、ゲージの中にしばらくいてもらったけれど、もう、掃除をする時も、威嚇。
夫も私も、この猫馴れるのだろうかと。
猫を飼ったのは先住猫の茶々が初めて。
茶々は、もういい子で、初心者の私たちには飼いやすい子だったので、野良猫のまして成猫ははじめて。
手探りで、8カ月。すっかり、馴れてくれた。
夫は、鈴が苦手で、可愛くないと怒ってばかりだった。
今は、まださすったりできないけど、ツンツン突ついている。鈴も慣れて、夫がツンツンをするのは嫌がらない。コミュニケーションとして認識している様子。
先住猫の茶々のこともあり、抱っこをしてあげられないのもあるけど、今日は、もしもと思ったときに、抱っこを一度でもしてあげたかったと思ってしまった。
家族に、なろうと決めた時から、もう威嚇しようと家族になっていたのだと思った。
猫を飼っている人たちが、このブログを見たら、怒られそうな話かも。