老春時代の満足生活情報発信局(お金と暮らしと占いと人生物語)

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ラーメン店を経営していた頃のバイトの高校生の話。子供は純粋。

人生60年も生きてくると色々なことがある。

 

もう、30年以上前のことだけど、当時私は、ラーメン屋の女将さん。

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結構忙しい店で、高校生のバイトを、土日は5~6人使っていた。

 

そんな、高校生に関わると色んなことがある。

 

今ほどではないけど、虐めにあっている子達が結構いたり、雇ったら、保健所から、障害者施設にといわれたり、パニック障害だったり。

 

家庭環境が悪くって、家に居候させたり、高校卒業の就職の相談に乗ったり。

 

さて、かかわった子で結構その子の人生に、影響をあたえた話。

 

高校1年生で、友人と二人で面接。

 

バイトをする理由は一応聞く。

 

仮にA君、B君。

 

A君は、お母さんを助けたい。母子家庭だったからと。今は、再婚しているけど、義父が、何もしない人で、お母さんも別れたいと言っていると。だから、僕は親孝行がしたい。

 

さてこの子とは、縁が深かった。

 

A君は、生さぬ仲の息子と同じ年で、親が離婚をして、再婚をしている環境も同じだったので、気があったようだ。仲が良かった。

 

一年生の頃、約一年間バイト。二年になって、止めた。

 

生さぬ仲の息子とは、何かと縁を繋いでいたようだ。時々ラーメンを食べに来てくれていた。

 

高校三年生の夏休みに、腕を骨折した状態で、バイクで夕方店に来た。

 

「A君どうしたの?そんな状態で、バイクで来るなんて。」

 

「ばあちゃんの家から、来たから」

 

「えっ、ばあちゃんの家って、確か〇〇だよね。」

「なんで?」

 

「今そこに住んでいるから」

 

「はぁ~、学校は?」

 

「今は夏休みだから」

 

よくよく聞いてみると、親との折り合いが悪くって家を出ている。

 

親孝行をしたいと言っていた子が、どうした。

 

店のバイトをやめてから、かなりあれた生活をしていたようだ。

 

あんなに真面目でいい子だった子供なのに、びっくり。

 



A君は、治療が生活基盤のある、病院なので、治療もいかないといけないので。家に帰らないといけないけど、帰りたくないと。

 

そして、その訳が、母親に対する事。

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子供の頃は、母子家庭だったのだが本人は、祖母の家で暮らしていた。

 

中学になって、今の義父と再婚した時に一緒に暮らし始めた。

 

母親は、自分のために苦労していると思っていたけど、今の義父の結婚は三度目。

 

再婚するたびに、母親とは住めるけど、義父たちとはうまくいかない。

 

離婚すると祖母の家に行かされていた。

 

子供の頃はわからなかったのだけど、母親は、看護師で、夜勤もしていたので、忙しい人で、家のこともあまりできなかった。

 

離婚する原因は、義父たちのせいだと思っていた。

 

僕が、ご飯を作ったり掃除をしていた。(なるほど、だから、店のことがすごくはやくできたのか)

 

でも、本当は違っていた。夜勤がない日も夜勤だと言って遊んでいた。

 

だから、離婚になって、僕が邪魔だから、ばあちゃんの家に預けることをしていた。

 

私って、本当にお節介で、A君を、居候させることにした。

 

母親は、彼が電話で連絡をしたが、私たちには何も言ってこなかった。

 

他人に子供を預けるのだから、何か言ってきてもよさそうなのに。

 

結果、彼の骨折の治療費もこちら持ち。

 

高校からも、連絡があり、学校に行っていなかったことで、相談があった。

 

学校には、責任もっていかせるけれど、まずは学校に行けない理由を解決しないと。

 

A君は、二年生になって、母親との折り合いが悪くなり、学校をさぼるようになり、悪いグループと遊んでいたようだ。骨折もそのグループにやられた。

 

店に、その子たちが来て、連れ出そうとしたので、そのグループ達を捕まえて、事情を聴き、この子は私たちが預かっているから、この子に何かあったら、警察に通報する。

 

学校には、今日のことを連絡する。

 

陰でこの子に何かしたら、すぐに手を打つと。

 

学校には、連絡をしたことで、元々目をつけられていたこともあり、私が、怪我をさせたことで訴えるといったので、それからは何も言ってこなく、A君も無事に学校へ通うようになった。

 

三年生の夏休みだったのだが、家庭訪問と他人の家で暮らしていると言うことで、家庭訪問が、あった。

 

よく聞くと、就職組なのだが、面接などを一切受けていない。

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訳を聞くと、学校のあっせんで仕事につきたくないと言う。

 

じゃあ、どうするの?

 

高校卒業したら家を出る。

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家を出るなら、アパートを借りたりしないといけないし、保証人も要るよ。

 

お金もいるし、準備してるの?

黙っている。

 

希望はわかった。

 

じゃあ、家を出ることを優先に考えよう。寮のある会社に入ろう。

 

○○会社はどうかな。ここなら独身寮があるよ。

 

でも、ここに入った人いないし僕、二年生んの頃ほとんど学校に行っていない。

 

大丈夫だよ。A君、1年生の時に凄く頑張って、色々な資格取っているじゃない。会社は、必ず、そこを評価してくれるから。入社できるよ。

 

本人は、全然自信がないようだったけど、合格する確信が私にはあった。

 

A君は、母親のところにいつ戻したか忘れたけれど、合格した時に一番に、電話をくれた。

 

嬉しそうに。

 

その時に、義父に、受かったことを報告しなさいと言った。母親は、ボウリングを行ってまだ帰っていない。

 

A君は、嫌がったけれど、絶対に義父が喜んでくれるからと。

 

一時間後、「奥さん、すごく喜んでくれて今、祝杯あげてます。」

彼はとてもまじめながわかることが、仕事に玉掛けという資格があったほうがよさそうだと、それからすぐに資格を取っている。

凄いなと、前を向く気になると若い子は、がんばる。

 

それから家を出るまで、義父とは良い関係になったようだ。

 

母のせいで義父のことを悪く思っていたと。誤ったと言ってくれた。

 

A君は、とても、素直でいい子だったけれど彼の母親は、毒親だったようだ。

 

子供に、愚痴を言い、自分は若い仕事仲間と遊んでいたようだ。

 

一度はあったけれど、迎えに来た時も、生活の面倒一切を見てもらい、世話になったというのに何のお礼の言葉もなかった。

 

会う前から、どんな人間かおおよそ予想はしていたので、何も期待もしていなかったけれど、看護師だというのに常識もない。

 

子供をペットかなんかと間違えているのか。

言うことを聞いている間はかわいがるけれど、自分が気に入らなければ、放り出す。

 

A君とはその後も、色々と相談に乗るのだけど。

 

子供をきちんと守れない親ほど腹が立つことはない。

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子供は純粋。だからこそ、嘘を言ってはいけない

 

大人の事情なんて、分からないのだから、純粋に親の言った言葉を信じるから。

 

A君は、元々、しっかりした子で、真面目だったのに、先生も信じられなくなり、大人を信じられなくなったけれど、私を頼ってきてくれた。

 

これに答えられないようでは、大人失格だと思った。

 

まぁ、子供が5人から6人になってもたいしたことではなかったから。

 

しかし、今思うけど、よく頑張ったと思う。

 

生さぬ仲の子供、赤の他人、実子4人、時々、かかわってくるもう一人の生さぬ仲の息子。

 

店(有限会社)の経営、事務仕事、休む暇もなかったな。

 

過去の自分に、言いたい。無理しすぎだよ、ってね。