老春時代の満足生活情報発信局(お金と暮らしと占いと人生物語)

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門限と事件(ちょっとオーバーかも)

門限について。

 

最近の子育てをする親は、門限は子供たちに、決めていないのだろうか。

 

家族のルールはあるのだろうか。

 

私の子供の頃は、門限は厳しかった。貧乏な家だったけれど。

 

そのために、私の家族には、門限があった。

 

この門限は、子供たちには結構、きつかったようである。

 

特に高校生の生さぬ仲の子供には、不満たらたら。友達は、お泊りも、門限もない。夜遅くまで、連れ(ダチう~ん友?)は、遊べるわけだから。

 

まあ、生さぬ仲の子供も、理由があれば22時までは、許可すときもあったけれど。お泊りは絶対に、ダメ。

 

親に生活費を出してもらい、勉強もせず、自分のするべきことをしないで、家族のルールを破るなんてもってのほか。

 

さてこの門限は、いいこともある。

 

次男坊は、喘息持ちで、風邪をひくとすぐ、喘息がでる。

 

いつもは、18時30分までには帰ってくる息子が帰ってこない。

 

どうしたのかな。何かあったかな?喘息収まって、今日から学校に行ったのに。

 

19時5分前に、帰ってきた。

 

ちょっと言いにくそうに、話をする。

 

「今日さ、受業が終わって、○○と部室に行ったんだ。で話をしていたら、カチャカチャという音がしたから。あれって、ドアを開けようとしたら、開かない。外から、鍵をかけられている」

 

「まあ、見回りの先生が来るから、電気がついていたら、声をかけてくれるだろうと。○○と話をして待ってたんだ。それにさ、母さんがきっと、7時過ぎたら学校に電話かけてくるだろうって思っていたし。7時過ぎたら、学校に電話した?」

 

「5分過ぎたらしようと思っていた」

 

「やっぱり~。母さんは、そいうとこ絶対だもんね」

 

「何言っているの、今の世の中何が起こるかわからない。門限があるから、何かあったと思って、早く行動ができるの。母さんは、あんたたちが本当に大切なの。親として心配するのは当然の権利です。」

 

この時は門限を決めていてよかったと思った。

 

ところでこの、部室閉じ込め事件は、続きがあるのだ。

 

この話を聞いた母である私は、学校に連絡。

 

鍵をかけた生徒を、探してほしいと。

 

三日後に、学校より連絡があり、鍵をかけた生徒が見つかったと。

 

応接室に行くと、少し元気のない男子生徒と母親らしい人が待っていた。

 

息子もついてきていた。

 

母親が、すぐに謝ってくださった。

 

「お母さん、いいんですよ。ケガをしたわけでもなく、何もなかったのですから。」

「○○君。おばさんね、あなたを怒ろうと思ったから、探してもらったわけじゃないの。ちょっとだけ、いたずらしたんじゃないかなと思ったの。

でもね、そのいたずらで、もしかしてうちの子が死んでたらどうする?

うちの子ね、喘息から肺炎起こして、今日やっと良くなって、登校できたの。

今日も、あなたのためにお母さん来てくれているよね。お母さんはさ、一生懸命にあなたを育ててきたと思うの。

いたずらのつもりが、人の命を奪ったとしたら、あなたはどううする?お母さん、私たちに頭を下げてくれているでしょ。

君は、そのお母さんの姿を見て、自分のやったことのどこが悪かったかを、考えてほしいと思って、君を探してもらったの。

うちの子が、もし亡くなってしまったっていたら、「いたずらだった」といっても誰も同情してくれないし、お母さんももっと、辛い思いをしていると思うよ。

いたずらというものは、やった後みんなで笑うものだよ。びっくり箱にひっかっかかって、驚いた顔見て、楽しいと思うものがいたずらだと思うよ。

君が、鍵をかけて、中の人たちが焦っているのを見て面白かったと、そのあとそっと、鍵を開けて帰ってくれていたら、いたずらで済んだかもしれないよね。

おばさんも、犯人捜しを学校にお願いしなかったと思うよ。意地の悪いいたずらと思ったかもしれない。

わかってもらえるかどうかわからないけれど、命に係わるいたずらもあること、そして、未成年であれば間違いなく親が責められるよ。

一生懸命愛してくれて、育ててくれた人を、悲しませることになるよ。

おばさんに、誤るよりもお母さんに感謝をしてほしいな。あなたのお母さんは偉い人だよ。ちゃんと君を守るためにここに来てくれたのだから。

いたずらだと思っているので、怒る気持ちはないよ。大きな事故にならなくって良かったと思っているから。

でも、君が何気にしたことで、一番つらい思いをする人は、誰かを考えてね。

今日はきてくれてありがとうね。」

 

この時、この生徒も母親も泣いていました。彼は何度何度も、お母さんに誤っていました。

 

息子は、別に自分自身は何もなかったのに、母は学校に連絡し、犯人を捜してほしいと、めんどくさいことをすると思っていたようです。

 

「しかし、母が、いたずらをした人の今後のことを、思っての行動だと思わなかった。普通は、相手を責めるだろう。何でそんなことをしたのか、いたずらでうちの子が死んでいたら、どうしてくれるのかとか。やっぱり、母さんは変わっている。」

 

「いや、意味わからんわ。子供の頃の突拍子もない行動って、事故につながることがあるから。いたずらは、楽しいもの、サプライズでないといけないと思っただけ。悪いことを責めるのは簡単だけれど、当の本人は、悪いことしたと思わずやっちゃうこともあるからね。」

 

この時は、息子に、「母はかわっている」とひつこくいわれた。

 

虐めとか、何かあった時に、親も教師も、「なぜ、そんなことをしたのか」など責めることが多い。

 

子供の頃って、なぜって説明できない行動をする。考えたらわかるだろうと言う言葉は、起きてしまった後に言えることである。

 

責めるよりも、これからどうするかを一緒考えてあげるのが周囲の大人のすることである。