出産の話。
先日、子供から(男)こんな話を振ってきた。
「母さん、出産、育児について、どう思っている?」
「突然何の話?」
「友人の話なんだけど、その子が、なんていうか、女性に母性を義務付けるのはどうかと。結婚したら、当然のように、子供を産まないといけないのかというようなことを言っている。」
「ふ~ん、その子もしかして、結婚していない?」
「なんで?」
「そんなことを言うのは、結婚していない人かなと思うことと、もう少ししたら、子供を産めない年齢に近いか、友人に子供のいる人が多いのかと思ったから。30代の女の人かな。」
「そう、結婚したていない人。う~ん、結婚できないのではなくてしないと言っている人。」
「子供を産むのに、母性本能とかは関係ないよ。」
「母性本能なんて、誰でもあるから。あんた達だって、子猫や子犬みたら、可愛いと思うだろうし、育てれば、かわいいでしょ。それと同じ。」
「育てても母性本能がなくて、虐待したりする人がいるでしょ」
「母性本能は、子供を愛しいと思い、守ってやろうと思う感情だし、育てていこうとする、ある意味覚悟だから。」
「経験しないと、母性本能が自分にあるかなんてわからないよ。」
「それを女性に期待するなという人はおかしいと思う」
「それでいうなら父性本能だって、子供が生まれると、起こるわけだし、よくあるでしょ、子供ができたら変わってくれるのじゃないかと思ったて、言う人が。」
「同じじゃないかな」
「だから、と経験がない人が、そんなことで女性を縛るのはおかしい言うのは、母さんには、わからないな」
「自分が結婚できないもしくはしない理由を、正当化したいだけじゃないの。
若い頃は、結婚はまだですんだけど、30代も近くなると、子供を産めなくなると言うある意味、同情の目で見られるからね。」
「実際に、結婚したくても、相手の男性が若いと、どんなに好きでも、自分はもう子供を産んであげられないからと、あきらめる人を見てきているから。」
「母さんも、今の旦那さんに、子供がいなかったら絶対に結婚をしていないよ」
「若いし、何も子供の産めない人を選ばなくてもと思うからね。」
「それに、子供を産めると言うことは、能力だから。期間限定のね。もったいないよね。埋めるのに未知の世界なのに経験をしないのはね。」
「子供って、簡単に埋めるものでもないから。五体満足に生まれてくる保証も、妊娠したからと言って、必ず、出産できるわけでもないからね。」
「結婚しても、妊娠できない人の相談や、望まない妊娠の相談も受けてきたけど、埋めるのに生まないで、もっともらしいこと言うのはどうなのかと思うな」
「子供が欲しい人達からしたら、傲慢と思われるかな」
「35歳過ぎて、結婚していなかったらその後の恋愛で結婚しようとおもっても、きっと、出産のことで悩むよ。好きな人の子供が欲しいと思ったときにね」
「恋愛中はいいけど、結婚となるとどうしても、家族が欲しいとなるからね。」
「どうせなら、私は出産、育児をしたくないから、結婚しないというほうが潔いと思うけどな。」
「そんなことを言ったら、攻めれ、批判されるのが嫌なのかな」
「焦ってるのかな、その人。」
「たらネバになるタイプの人かな。何事も経験できたことをしなかったら、あの時こうしていたら、と思うときに後悔するのじゃないかな」
「昔は、早い年齢で結婚していたから26歳は行き遅れみたいに言われていたから。出産年齢も若かった。今は、30歳代出産が当たり前だよね。」
「母さんは、若い時代に出産を経験して、高齢出産も経験して思うけど、やっぱり若い頃のほうが、回復力が違うし、子育ても楽だったよ。」
「できれば、20代で出産をして、早くに子育てを終えて、人生100年時代が来るから、中年以後からう~んと楽しんでもいいような気がするよ」
「28歳で、出産を終えたら、大学を行かせて、社会人になって2年を自立と見たら、まだ、52歳。今の52歳なんてバリバリだよね。」
「母さんが子供の頃は、50歳が定年だったからね。今は60歳定年から65歳に変わろうとしているでしょ。あなたたちの頃は70歳定年になっているかもしれないでしょ」
「子供が少なくなって、働く人がどんどん年を取って、高齢者時代が来るね」
「出産、育児をできるのは母性だけじゃないけどね、父性も大いに必要なんだけどね。」
「母さんは、4人子供がいるけど、離婚をしてるし、自分の生きることに前向きだと、いつも思う、強い人だなと。」
「だってさ、いつかはあなたたちも家庭を持つから、さっさと自立させて、自分が若いころできなかったことをしたいと思っていたから。早く自立しろって、思っていたよ」
「自分の人生の中の一つ、経験、ドラマ、としているからね。色々なことは経験できないけど、お母さんになることは自分で、選べることだからね。期間限定なら、そっちが優先だと思うだけ。今できることを、しないと損だと思っているだけだからね。」
「母さんは、相変わらず面白い、出産が期間限定なんて考える人いないとおもうけどなぁ。」
「そう、だって、男の人は死ぬまで、子供を作ることができるけど、女の人はそうもいかないからね。
女の人も、死ぬまで子供を作ることができるなら、あなたの友人も、母性本能がどうのこうのって言わないのじゃないかな。」
「女性の能力だからね。能力には限界もあるってことかな。」
「まあ、その友人が、未来に後悔をしないことを祈るわ」
とこんな話をした。
今の時代、女性も、男性と同じように働く時代になったけれど、出産、育児が足かせになっているのかもしれない。
でも、コロナ感染で、在宅ワークになって、仕事開拓があり、出産、、育児の考え方も変わるかもしれないと思っている。
子供を、自宅で観ながら仕事ができれば、働くことが可能な女性は、たくさんいるだろう。
家事ロボットや見守りシステムと、昔とは違う良い時代が来ることを祈る。
核家族になり、大勢の家族で暮らすことがなくなっている現在、母親の負担を少なくすることが、社会の為にもなると思う。