四男坊が高校生の頃の話。
先日、四男坊が、「これ。」と言って5000円渡してくる。
「何?」
「うん、彼女に作ってもらったブレスのお金。どのくらいするかわからないけど」
「えっ、払ってくれるんだ。」
「払うって言ってたじゃん。」
実をいうと、私はそんな約束は忘れていました。だって、彼女のブレスを作ったのは、一年も前。
お金をもらう気は、もともとなくって。理由は、おこずかいあげていなかった事、彼はバイトもしていなかった。
(携帯代が毎月のおこずかいとしていたことと、おこずかい決めて渡していても、不足するとあげないといけないから。携帯代以外で、必要なおこずかいはその都度渡すことに変更)
彼女にプレゼントを買ってあげることもできないだろうから、ブレスを作ってあげようかと、言ったら。
「お母さんノブレスって、売り物でしょ。おれ、今お金ないよ。でも、出世払いでもいいかな?」
「いいよ」
私が作っているブレスは、占い鑑定付きで、売っているものなので、息子はお金を払うからと。
「原価で作るから、大丈夫」
彼女に渡したら、とても喜んでもらったと言っていた。
そういえば、お金払うと言ってたなぁ。彼女にあげるものだからと。
それから、月日は立ち。
携帯サイトのゲームで8万円の携帯代の請求で、母の怒り爆発。
そのため、バイトをすることになった。回転ずしのお店で、土日のバイト。
母としては、さすがに腹が立つけど何事も、経験と思う事もあって、本当に払ってもらうつもりがある訳ではない。
自分のすることで、責任のとれない時
親がいなければどうするのか、
自分の行動が人に迷惑がかかること、
親だから迷惑をかけていいわけではないということ、
人として成長してくれれば、良いかなと思っている。
バイト代が入ったのでしょう。その中からまず、ブレス代だったのでしょう。
自分が言った約束を、できる時にきちんとしてきた事に、パチパチ。
今回、嬉しいと思ったのは、約束を覚えていて、気にしていたんだとわかったこと。(母は、忘れていた)
子供だと思っていたのだけど、お~成長してるととても嬉しくなっている母である。
子供というものは、いつの間にか成長するのですね。
自分の言ったことを、守ること、約束を忘れないこと、大切なことをできるようになった息子に、母は幸せな気分になった。