猫のトライアルの心配。
姉のところからのトライアルは、失敗。
「可愛いだけでは、飼えないのがわかった。可愛くなればなるほど、この子の命の責任を持てるかと考えたら、怖くなった。育てられない」
結果、案じたようになってしまった。
さて、どうするか。
ミルクボランティアの猫の知人に連絡。
「家に戻してもらえるのかな。家で預かりながら里親を探して、貰い手がなければ、そのまま飼ってもいのだけど。」
この猫たちは、愛護センターに登録されている猫たちで、離乳食が始まったら、愛護センターの依頼団体に帰る子猫たち。
元々、6月の初めに、猫保護団体に戻る予定だった子猫たちで、急遽、トライアルが決まったので、トライアルで、里親に引き取らなければ、そのまま、猫保護団体に戻る予定だった。
私自身も、姉のところにトライアルになった子猫は、気に入っていた子だったので。姉さんで大丈夫かなと、心配していた。
ミルクボランティアさんには、「自分のところで飼うつもりなら、そのように保護団体に話すよ。多分、里親が見つかるまで、育てると言うことはできないと思うよ。
それ、今回初めてのミルクボランティアに挑戦して、子猫のことはかわいいけれど、引き取らないと決めていたのは、家猫が二匹になったら、ミルクボランティアをこれからもするのが難しいと考えて、引き取らなかったのでしょう。
可愛そうだとか一時の気持ちで、決めるのはどうかと思うから、旦那さんとよく話をして、明日返事をしてほしい。」
「それまでは、息子のうちで、兄弟猫たちと一緒に面倒を見るから」
「息子は、最初から、姉の誓約書を書いてあげて、もし子猫を飼えなくなったら、自分が引き取っても良いと考えていたので、
保護団体から、もう一匹譲渡が可能なら、兄弟三匹を飼うと言っているから。ミルクボランティアさんのほうに飼う優先権はあるからね」
そんなこんなことがあり。姉のところからは、子猫を迎えに行き、兄弟たちと一緒にさせた。
三匹で仲良く、じゃれて、すぐに遊んでいた。
次の日の朝早く、ライン電話がミルクボランティアさんから。
「昨日救急車出運ばれて入院したので、仔猫のことをお願いします」
やっぱりこれも、縁かなと思いつつ、団体に連絡。
「息子さんが大丈夫であれば、三匹でも、大丈夫です」
正式に、三匹は息子の猫になった。
姉も、ミルクボランティアの知人も大変喜んだ。
二人とも、これからも、彼らの、成長が見れると。
姉に至ってはポロポロと泣いてしまう。
お姉さん、感情が崩壊してるよ。愛情は、強いのだろうけれど、自分よがりな愛情の様な気がしないでもない。と心の声。
一時の感情で、動物は飼うものではない。
今回の事でも、そうだけど、私は、自分が責任を持てないのなら、野良猫でも野良犬でも、安易に手を出さない。
可哀想だから、期待をさせてしまうのが。
ただ、怪我をしている猫や犬を見たら、手を貸す。手を貸すことで、生きることができるなら。その子に都って、それは私との縁だろうから。
そしたら、私は覚悟を持って、最悪、怪我が治って貰い手がなかったら、飼う。
愛護センターでも、病気やケガをしている犬、猫は、殺処分にするらしい。
そんな中でも、怪我なら、助かるかもしれないのに、殺処分されている犬や猫もいるかもしれないと思う。
病気、怪我をしている動物は、治療費などかかるし、貰い手がないからではないかと思う。
以前、うちの犬が、脱走して、愛護センターに保護されてた。たった一晩だ。
うちの犬は、脱走が三回目だったが、それ以後、散歩中にリードが外れても、玄関が開いていても、脱走をしなくなった。
家の敷地内から、他に行かない。
夫と、きっと愛護センターに行って怖い思いをしたのだろう。
喋らない犬でも、愛護センターにいると凝らされるということがわかるのだろう。
そんなことがあったので、愛護センターでは、殺処分をしていないと言うことを、あまり信じていない私だ。
世話も大変そう、貰い手が見つからないだろうと思われる犬猫は、殺処分なのだろう。
人間の都合だ。
好き好んで野良猫野良犬になっていない子もいるだろうにと、心が痛む。
今回は、ミルクボランティアの知人に関わってわかったことで、人に育てられた猫は、貰い手がつきやすいと言うこと。
ミルクボランティアに育てられた猫は、殺処分にならないと言うこと。
ミルクボランティア育ちは、飼いやすいと言うこと。
私の家の猫も、生後三か月から家族になったけど、母猫も一緒の保護だったこともあり、私たち以外の人にはなれない。
母猫からしっかりと、教えを受けているのだろう。
仔猫でも、育てられた親でずいぶん、違うものだと思った。
猫のトライアルの心配はひとまず、予測していたので事なきを得たが、安易に、里親にならないようにしてほしいと思った。