子供のころ、貧乏だったので、ひな人形が、いいなと思っていた。
大人になって、女の子ができたら、絶対に買おうと。
だけど、残念なことに、息子ばかり。
この時期になると、なんとなく意味もなく、寂しい気持ちになる。
これは、女の子らしこと、子供らしことをしてもらったことがないからと
感じるからかな。
普段は、前向き、ポジティブなんだけどね。
だけど、ひな祭りの歌って、なんか悲しい感じがするのは私だけなのかな。
綺麗なお顔をしているのに、寂しそうと思う。
普通のお人形なら、いつも飾ってもらえるのに、一年に一回だけだからかな。
抱っこすることもできないし、ただ、見てるだけ。
子供の頃は、いいな、持っている子はと思っていたけれど。
今は、なんだか、怖い。
女の子の成長を、祝う日なのにね。
早くしまわないと、いかず後家になるとか、嫁に行くのが遅れるとか。
ネガティブな言い伝えのせいかな。
それとも、古い雛人形を、沢山見てきて、感じるものがあるからかな。
本当に、ちょっとだけ、あぁ、この人形達は、毎年毎年、大切にされてきたけれど、
寂しいのかと。
自分たちは、初めてのご主人はいないのだもの。
持ち主の幸せを、願ってきたけれど、今は特定のご主人がいない。
時間とともに、古くなり、何かの理由で、お寺に、奉納されている。
地域で、古い雛人形を🎎お披露目している町がある。
夫が、見に連れて行ってくれた時、すごく立派な雛人形だったけれど。
それらを見てからは、私にとって、雛人形は、欲しいと思わなくなった。