次男との会話。
「母さんさ、同棲についてどう思う?」
「なに?突然。」
息子は、唐突に変な質問をしてくる。
「う~ん、やっぱり、一緒に生活するなら、結婚?」
「何、同棲したい相手でもいるの?」
「何言ってんの。俺に、彼女がいないの知っているだろう」
「アハハ!そうだった。」
「母さんは、離婚を二度しているじゃない。離婚するって結構めんどくさいし、大変なんだよね。」
「男と女が、一緒に生活するすのは、女性のことを考えると、結婚というのが昔からの流れだよね。」
「でもさ、今は、女性も働いてライフスタイルが変わったと思う。」
「昔は女性を、守るためにも結婚だったけど、離婚をすることで、結果、女性が不利になることも多い。」
「まず、変な言い方だけど、籍が汚れるみたいな。離婚したことによって、女性としての能力が、ないような、我慢ができない人だとか。
あとはね、経験したのだけど、離婚をすると何故か、馬鹿な男が、(寂しい女だから誘ったら乗ってくると考える男がいる)こと。
これは、本当にセクハラだよ。なんで、そういう対象にみるのかしらね。こんなこと言う男は、もうどんな偉い社長でも、軽蔑するわ。若い頃に、本当に言われたからね。ぶん殴ってやろうかと思ったわ。」
「離婚して、いい勉強になったとも思っているよ。男は、結婚した女は、人間として扱う前に自分たちの道具と思うやつもいるってね。」
「母さんは、古い考えを持っていて、子供はやっぱりきちんと結婚して生んであげるほうが良いと思っているよ。」
「でもね、女性のためにも、同棲は賛成というか、結婚を考えている人がいるなら、同棲を始めてみるべきだと思っているよ。」
「なぜなら、月に何度あうことができる?生活を一緒にすると言うことは、何時間も時間の共有をするでしょ。短い間なら、カッコもつけていられるし、優しい振りもできるよね。でも、生活を実際にすれば、えっと思うことや、これは我慢できない事なんかがわかるからね。」
「同棲なら、籍も汚れないし、別れてしまうのに、エネルギーははるかに少なくて済む。
結婚を考えたら期間を決めて、同棲をして、一緒にずっといられる人か、結婚してからのライフスタイルを考える時間を設けるべきだと思うよ。」
「結婚は、人生にとって、今までとは違うかじ取りをしないといけない大事な選択だからこそ、段階を踏んで、進むことがいいと思うよ。」
「それに、相手の親の性格で付き合いなども、彼女と嫁では違ってくるからね。」
「遠い昔は、女性が強くって、男性は通い婚みたいにして、嫁になる人の家に通って、相手の親に、値踏みされたいた時代があったよ。
ちょっと、覚えていないけど、財産を引き継ぐのが女性だったと思う。持参金が、嫁のほうが多かったと言うことだね。
だから、男性は、金のある女性と親に気に入ってもらうことが、自分の出世にも響いた殻みたいだったと思うよ。光源氏の時代だったと思う。
へぇ~って思ったよ。女性は弱いからこそ、実家がまもるってことなんだな。」
「母さんのように、結婚を一つの人生の通り道。
好きか嫌いか、嫌か嫌じゃないかを大切にして、嫌になったら、一緒に暮らせないと思って、別れることに対して、エネルギーを使うのを、嫌じゃないのであれば、結婚は一つの、ライフスタイル。
いつだって別れても大丈夫。どんな、時にでも、自分が選んだ人生と受け止めることができるなら、良いけど、そんな人間は少ないでしょう」
「母さんみたいな人は、芸能人ならいるけど、普通の人は少ないよね。
でも、母さんは、人に対してある意味、その人を大切に思っているから、一緒にいることで傷つけうならと思っているのかなと思うよ。」
「ありがとうね、母さんは、臆病なだけ。傷つけられるのが嫌だから、他人と一緒はしんどい。
なんだろうね、子供の頃から貧乏で、ほしいものは何一つ買ってもらうことがなかったけど、心が自由だったかな。
おばあちゃんが、厳しくない人で、関心がないからかもだけど(子育てに)何をしてもにこにこしていたし、ダメと言われることがなかったから、反対に家の事(洗濯、掃除、料理など)をしたら褒めてくれる人だったから。
自主的に物事を考えられる人間になれたと思ている。」
「だからこそ反対に何でもできるから、依存する男の人に好かれるみたいだね。
強い人に感じるのかもね。でも、頑張るけれど、相手が、尊敬できないとか、こいつダメだと思うと一緒にいられない。」
「母さんの話が、長くなったけど、相手の女性の親が納得してくれるなら、同棲婚はするべきだよ。お試し期間は、必要だと思う。」
「むかしと違って、今の時代は、女が家で家庭を守る時代ではないから。
家庭は、二人で守らないといけない時代。男は外、女は家という時代は終わったと思うよ。」
「核家族で、自分達だけで、助け合わないといけない時代だからこそ、タッグが組める相手か、お互いを幸せにできる相手かを見るためにも、知るために、同棲は賛成だよ。」
「でもね、子供は結婚してからのほうがいいよ。婚約していて、結婚が決まっているのなら、授かり婚だと思うけどね。
子供ができたから結婚は、できちゃった結婚だから。何の覚悟もなく生むから、不幸が降ってくるし、かわいそうな子供が増える。
必要として愛されて生まれてくる子供のほうが、やっぱり幸せだと思うし、親に愛されて、成長する子こそ、頑張る力もある気がするよ。すべてではないかもだけど。」
「だから、あなたも、結婚を考える人ができたら、同棲婚から始めて、籍婚に移行すればいいよ。幸せなライフスタイルには、相棒は不可欠な存在だよ。」
「自分の人生を、思い通りに生きるならその過程は大切にしないといけないと思うよ。これは母さんが、結婚をして感じることだよ。」
「そう考えると、昔の人はすごいよね、顔を見ずに結婚して、戦争に行くほんの少し前に結婚。それで、ずっと、女性は待っている。政府が女性も働けはたら家の時代だからね、今は。
どちらの選択が、幸せはわからないけど。
女性であるから、できることは、子孫を育てることだよね。」
「そして国が栄えるのは、やっぱり子供がいる国だと思うよ。女性が働くことは賛成、でも、出産できるときには、期間があるから、そこをもっと大切に考えてほしいと思う。」
息子は、「そうか、長い人生を大切にするために、結婚を考えるのか。でも、同棲婚なんて、認める女性の親はあまりいないだろうな。」
息子に話したことは最近の女性の状態と、私自身が働きながら子育てをして、助けてくれるような人ではない二番目の夫に懲りているから。
こんな男に自分の娘(いないけど)が、結婚したら、辛い。体を壊してまで、働いて結果、離婚を選ぶ。
私は強い人なので、ここまでこれ以上は無理と次に動き出すタイプだったので、後悔もない、自分ができることはやったと実感しているから。
世間からどう見られるかを気にしたり他人に対して依存する人間は、負の経験はつらいだろう。経験から物事は学べる、自分の新たな発見となると、わかっていれば、何の問題もないのだが。
ポジティブに考えられる私だからか。なんでも、まず行動と思ってしまう。
私の子供達も、経験こそ財産だと思ってほしい。