老健施設の看護師を4年で定年退職して、特養施設に勤務して1年が経ちました。
かれこれ、高齢者看護にかかわって、5年。
介護施設の現場から、高齢者に対する現実に、物申す状態な私である。
思うことなのだが。
施設のメイン病院が、内科でないと、ダメだと思う。
老健は何でも、丸目と言って、なかなか病院への診察に、いけない。
まぁ。医者がいることもある。
しかし、この医者が判断が遅かったり、なんというのか、寝たきりだとまず、外部の診察はない。
自分が還暦を過ぎていることもあるが、介護施設の現実を見ると、本当に施設選びは大切だと思う。
高齢者ということを、理解していない介護者、看護師。
これは大問題だと思う。
老人は、成人ではない。このことを理解していない。
季節の変わり目に、肺炎になる高齢者が多くなる。これは、介護者が
仕事をするうえで、暑くなり、冷房をガンガンにきかせたり、
涼しいからと窓を開放し、利用者も暑いだろうと、薄い掛物で放置。
ベッドに寝かせたままの状態で、起こし冷房の効いた部屋に放置。
高齢者は、温度調整が、わからないという認識がない。
介護者、看護師は、もっとしっかりと勉強するべきだと思う。
老人は、何ができなくなるか、感じなくなるか、本人もわからないのだから。
施設に勤務して、わからないことはないが、排泄管理。
排便がないと下剤服用、座薬、しかし、介護者は嫌がる。
排便で、衣類や寝具汚染が、増えること。
「尊厳」ということを、よく言っているが、そんなものはない。
寝たきりになると、骨折が見つかっても、足だったりすると、病院受診はない。
高熱が出ても、解熱剤で一週間、引っ張る。結果、肺炎で入院が長引く。
介護者の質が悪いことがほとんどで、大きな声でどなる。
少しくらいの便が、おしめについていても、そのまま使う。
排便のにおいがしても、さっき替えたからと、かえない。
本当に、寝たきりの利用者なんて、人間扱いではない。無言で介護をし
まるで、物を、扱っているよう。
徘徊したりする利用者に対しては、常にじっとしていろ、動くな。
なぜ、動くかなんて考えないし、相手の気持ちなんて考えない。
大体、家族だって、認知症だから、寝たきりだからと、ボロボロのパジャマや衣類でも、気にしない。
元気なころは、おしゃれだったのではと思ったりする。
暴力、暴言の利用者もいるけれど、そんな利用者はまだ幸せかも。
施設は、姥捨て山だ。
職員は、めんどくさい家族がいるところの利用者には、気を付けるが、
めんどくさい家族に対して思うことは、お金を出しているのだからという
上から目線。
職員からすれば、利用者はみんな平等だと思うのだが、管理者は、クレームの多い家族を優先する。
施設にいて思うことに、施設に入れば、全部職員が対応してくれると思っている家族にびっくりする。
受診になっても、いけませんと平気で言ってくる。胃瘻交換の時にも、病院からの指定日を伝えても、都合が悪いと。
わけがわからない。
誤解があるのか、その施設が悪いのか、家族の役割の理解がない。
本当に、今の職場は、きれいごとばかりで中身がない。
以前の職場は、介護、看護の質が悪い。
ただ、家族の無関心は、特養のほうがひどい気がする。
胃瘻造設して、寝たきりになり、身内も高齢者になり、子供がいなかったりすると、悲惨。
誰も訪ねてこず、今日が何日かも、わからず、口から食べることもなく、
便が出なければ、強制的に敵便。
元気であれば、話ができればまだましだけど、何のために胃瘻造設して、
生きているのだろうと思うことがしばしばである。
職員が、慢性的に少ないこともあり、時間に追われ、「尊厳」なんて、ない。
その日の業務を終わらせることで、いっぱいいっぱいである。
それにしても、介護者も、看護師も、もっと高齢者のこと、介護のことを把握するべきだと思う。
年をとっても、しっかりしていれば、家で暮らせるのだろうか?
先日、スーパーに行って、感じたのだけれど、高齢者ばかり。
昼間だったのだけれど、たまたま、遠出をしては言ったスーパー。
夕方になれば、仕事帰りの若い人もいるのだろうけれど。
子供の頃、、ここまで老人はいなかったような気がする。
核家族になり、子供たちと暮らす人がいないということなのだろうな。
惣菜を買って帰る男性の高齢者。
タクシーで。買い物に来ている高齢のご夫婦。
私の住んでいるところも、一人暮らしの老人ばかり。
数年前に、隣のおばあちゃんがお風呂場でで亡くなっていた。
やっぱり、一人になったら、施設行きかな。sisetu