人を育てるということ ― 自立する力と、人を思う心
最近、重大な事件のニュースを見るたびに、人はなぜそこまで相手を傷つけることができるのかと考えます。
被害に遭われた方やご家族の苦しみを思うと、言葉では表せないほどの怒りや悲しみが湧いてきます。大切な人の命を奪われた家族にとって、その後の人生は決して元に戻ることはありません。
だからこそ、加害者には自分がしたことの重さを理解し、責任を背負って生きてほしいと思います。
ただ、私は同時に、人間を「悪い人」「良い人」と簡単に分けることもできないのではないかとも思います。
重大な罪を犯した人にも、育ってきた環境や人間関係、心の弱さがあります。もちろん、それは罪を許す理由にはなりません。しかし、その背景を知り、自分のしたことを本当に理解し、反省することができるなら、人は変わる可能性もあるのではないかと思います。
大切なのは、被害者の痛みに寄り添うこと。そして同時に、二度と同じことを繰り返さない人間を育てることではないでしょうか。
私は子育てで大切なことは、子どもをただ優しい人に育てることだけではないと思っています。
必要なのは、
「自立する力」
「勇気を持つこと」
「自分を大切にすること」
「必要な時には戦うこと」
「危険な時には逃げること」
これらを正しく教えることだと思います。
戦うこととは、誰かを傷つけることではありません。間違ったことに向き合うこと、自分や大切な人を守るために声を出すことです。
逃げることも、弱さではありません。自分の命や心を守るための大切な選択です。
人は一人では生きていけません。だからこそ、人を思いやる心と、自分を守る力の両方が必要なのだと思います。
子どもたちが、自分の人生を大切にし、相手の命も大切にできる人へ育っていくこと。それが、悲しい事件を少しでも減らすことにつながるのではないかと思います。