先日、今年の3月に相談を受けていた知人が、シャントをして透析をすることになったと、友人を介して知った。
知人は、元職場の職員だったのだけど、同じ部署で働いていたことがあり、面識はあったが、看護助手と看護師の立場だったのであまり関係を持っていなかった。
私が、当時から腎臓が悪いと知っていたらしく、仕事をやめたのは透析をしたからだろうかと思っていたらしい。
自分が、このままだったら年内透析と言われて、私が透析をしているなら、どんなものか知りたいと思ったらしい。
旦那が、同じ部署のために旦那を通して連絡があった。
それが、今年の、3月。
それから、約二か月、食事療法や生活改善を相談にのったけれども、彼女は、その当時から、身体が限界で、しんどかったようだ。
私に相談した時には、透析をしても良いと思っていたのかなと、いまさらながら思う。
病院を変えたりして、薬を変えてもらったりしたけれども、透析を少しでもしない方向に頑張りたいと言ってはいたけれど、実際には、先生や看護師に対して、不平、不満だらけだった。
薬も勝手に飲まないし、これはだめだなと思った。
本人に、今血圧と貧血を少しでも良くするための治療をしていると先生から説明を受けたのだけど、全然聞かなかった。結果、元の病院に戻った。
転院した先生から、「あなたの思い通りの要求を、聞けない」と言われてたことが、原因でもあるのだが。
彼女は、元々、通院していたクリニックで、薬を勝手にやめてしまい、ドンドン腎臓が悪くなっていった経過がある。
先生に、薬を飲みたくないといったら、「あなたの考えもあるでしょうから、止めましょう」と薬を先生がストップしてくれたそうだ。
私は、その先生のやり方は、違うと思ったのだけど、二か月、彼女と付き合って、よくわかった。
この人は、自分の思い通りにしてくれるといいのだろうと。
インターネットで、調べて、この薬はダメだからとやめる。先生の診断は無視して、インターネットの情報の自分に都合の良いところを、当てはめて、先生に話す。
これではさじを投げたくなるだろう。
彼女が元のクリニックに戻った時点で、私は、付き合いをやめた。
それから、5カ月で透析。
仕事も、傷害者年金で生活するからとやめた。
仕事をやめてから、しばらくハローワークの失業保険などで、生活をしていたようだ。
傷病手当をもらったり、色々とされたのではないかと思う。そのような、生活をする為のことは、付き合っている時に一緒に調べたので。
彼女はきっと、凄くしんどかったのだろう。
今日は、私は採血の日だったので、クリニックに行った。
そこで、、看護師に、透析をするとどのくらい生きられると聞いた。
「透析をすると、10年くらいと前に先生から聞いたことがあるのだけど}
「人それぞれですよ。普通に説明すれば、50歳で透析を始めたとして、その人が80歳まで生きれる人だったとしたら、15年くらいかな。」
「私も、透析になるのかしら?」
「大丈夫ですよ。ずっと、横ばいですし、緩やかですからね。透析になる方は一気に悪くなりますから。生活習慣や食事療法ができない事がほとんどですからねずっと、あなたを診てきましたけど、優等生ですよ。」
「そうですか?体調を崩した時に、ちょっと合悪くなっていたから、ドキドキ物ですよ。今回の血液検査もちょっと食事療法がうまくいかなくて、心配なんです。」
私は、透析のあるクリニックで働いていたことがあり、食事療法の指導に関わっていたこともあるので、食事療法の大切さは身にしみてわかっているので、頑張ってこれているし、看護師をしていてよかったと思っている。
だけど、やっぱり不安である。
透析のデメリットを見てきているので、透析はできるだけしないで、歳をとりたいと、努力を続けようと思う。
一番怖いのは、看護師時代に、シャントが詰まったと、まだ務めて間がない頃に、患者から連絡があり、先生に連絡したら、「すぐ来るように」。
夜勤の私と先生で緊急オペ。
オペ経験はあるけれど、シャント増設にはかかわったことがないので、機械がわからない。
「先生、私、シャントのオペ道具わかりませんよ。主任を呼びましょうか?」
「大丈夫だよ。オペ経験があるのだったら、僕が機械を用意するから君は、指示の通りに、動いてくれれば」
今思い出しても、何をどうしたのかわからないけれど、無事に終わり、その患者はその日は入院、翌朝、退院した。
「良かったよ。あのまま詰まったままだと死んでしまうから。たまにあるんだよ。寝ていて、シャントを抑えて詰まらせることが、たまにだけどね。」
え~、それって、眠ったまま知らずに死ぬってこと?
土色で血の気のない顔で、来院したけど、今でも私の中では、ゾンビのようなイメージ。(患者さんには悪いけど)。
だから、透析だけは嫌だなと思った。
まさか自分が腎臓硬化症になり慢性腎不全になるなんて、その当時は想像さえしていなかった。
そのため、私は、血液検査、血圧、体重、その他もろもろに注意して、生活をしている。
生活習慣改善、自分の体力等きちんと把握して、食事療法をしっかりとすることは皆無だ。
自分の生き方、人生、命の時間を大切にしたいと考えている。
できれば、透析は80歳過ぎてがいい。それならば、85歳まだは生きれるだろうから。
臓器も老化していくので、その分は徐々に血液検査血も悪くはなっているが、緩やかなことが大事らしい。
先生も、腎臓が悪くなった人は急激に悪くなる人が透析に移行するのが早いといっていた。
糖尿病患者からの腎不全が一番透析するスピードが速いらしい。
食事療法が、糖尿病患者時代にきちんとできないから進行があっという間。
それは言えると思った。
糖尿病患者の食事療法指導は、患者に自覚がないので、一生懸命説明してもできな人がほとんどだった。男性に至っては、配偶者に説明しても本人が、病識がないから、もう悲惨。
苦い思いを看護師時代にしたなと思いだす。
看護師を経験していても、病気は不安だ。
自分の身体だけど、検査をするまで悪くなっているかわからないから。三か月ごとの検査までの、生活をちゃんとすることを頑張るしかない。
「透析をすれば、しんどいのは取れるから」と看護師は言ったけれど、自分の生きる時間が少なくなるデメリットがある。
身体は楽になるかもだけど、拘束され、自由がなくなる。
病気を持っていても、自分の身体で生きていたい。