夫は、現役看護師。私は現職から退いた看護師だ。
だけど、夫は仕事の相談をよくしてくる。
というか、愚痴の様なものなのだけど。
でもいつも、私に看護師はと言われるしまつ。
夫の性格なんだけれど、自分は悪くないというスタンス。
これが、仕事にも出る。
今日の夫との会話。
「お疲れさま。今日はリーダーだね。どう?」
「もう朝から、ごちゃごちゃ。」
「今日は主任が休みだったんだけど、昨日入院した患者の内科のクスリを主治医に、確認してほしい。他の先生が、内科のクスリを全部持って帰ってもらっているようだけど、だいじょうぶ?と言っていたから。
主治医に確認したら、全部持って帰っていいなんて指示出したいないて言う。」
「俺は昨日のことは知らないから、わからないから。○○看護師が知っていて、3人で、ごちゃごちゃして午前中の仕事が進んでいない。」
夫は、休み時間にいつも電話をかけてくる。
最初は黙って聞いていたけど、またかと私の心の声。
「あのさ、よくわかんないな。内科のクスリを他の先生が見て、これはまずくないかと助言があった。それを、主任があなたに、主治医に確認してと頼まれた。
その話を聞いて、あなたも内科のクスリは合ったほうが良いと思ったのかな。
だったら、主治医が何を言おうと、再開してもらう方向にに持っていけばよいだけでしょ。
先生が、そんな指示は出していないというなら、何かの手違いでしょうか、僕は昨日いなかったのでわからないのですが、どちらにしても先生、この薬どうしましょうか。どの薬を、持ってきてもらうか院内定期処方から出してもらうかの指示をくださいとお願いすれば済むでしょう。」
「何を誰が言った、そんな指示は出していないというレベルで言い合ってんの」
「元々、あの先生は私が居た時から内科のことはからっきしで、こちらからこれは大丈夫ですかと言って初めてどうしようと考える医者でしょう。」
「だったら、その先生の性格を知って動くのは患者のための看護師の仕事でしょ。」
「私からすれば、内科のクスリがあると言うことは、その薬からしたら、脳梗塞を発症したことがある人なわけだから、その薬がなければ、脳梗塞、心臓から心不全、高血圧と発症するかの頻度が高いのと違うの。」
「薬を持参している時点で、既往歴をみて、対処するのも、看護師の仕事だよ。特に、そこの先生は精神科だけで、他のことがわからないのだから。」
「精神科の看護師は、薬に対してしっかりと勉強しないといけない。あなたも、前から言っているけど、先生一人で、患者全部を見ることはできない。先生と患者の橋渡しをするのが看護師の仕事なのだから。
若い頃、他の病院の院長から、医者は、看護師に動かしてもらっているものだ。
看護師のおかしいという報告、観察があるからこそ、患者の治療ができる。特に、病棟では。と言われたことがあり、
私は、医者を動かすことができる看護のプロになろうと思ったと。話をしたよね。」
「患者の、家族関係、生活援助、その人の看護すべての中には、病気の把握はもちろん薬の管理もしっかりとしなければいけない。
看護師は、医師の指示のもとに動くが基本だけれど、患者の元で医者と同じ目線で観察し、おかしいと言うことを先生に伝えてはじめて先生が指示を出すことができる。
外来でも同じ。診察の介助というのは、看護の目から見ておかしいと思うことが大切。その患者の、伝えたい症状を先生に伝えることが看護師の仕事。
いつも、夫は私に、怒られている。
私も、看護の話になると先輩看護師になる。妻ではない。
特に私は、厳しい看護師だったので、夫の情けない話を聞くと、もう何言ってんのと思うことが多い。
そうね、大変だったねと言ったことがない。
どちらかというと、夫の看護師としての言動にに対して、ここが違うでしょと指摘するほうが多い。
夫は、懲りずに私に話をするが、いつも、そうかとは思うようである。
それにしても、精神科の看護師は、医療技術を必要とする看護が少ないことと、ハッキリ言って、看護師能力がない看護師が多い。
内科の経験がない看護師、精神科しか経験がない看護師。
もう、40歳を過ぎて慢性腎不全のため急性期で働けなくなり、精神科看護師になったけど。レベルの低さにびっくり。
看護計画も立てられない、心電図の読み方もわからない、アセスメントができない。
死後の処置もできない、初期入院の情報収集ができない。視診、触診、打診、聴診ができない。
バイタルサイン測定はできるけどそこから、何をするかがわからない。
もう、もう、何なのと思った。勤務している時は口には出さなかったけど。
看護観察ができなければ、仕事にならないでしょうがと。
必要な情報を取っていなくって、申し送り時には、私はみんなから嫌がられていた。
あれは?これは?と聞くから。
必要な情報がないと、看護ができないし正確な情報があって初めて、スッタフ全員が、治療ができると思っていたから。
先生のレベルも低いけど。
まず、内科のことがわからない先生が多い。
だから、内科の持病があり、治療が必要な患者は、見れない。
しかし、最近は、高齢者が多く、何かの持病を持っている患者の入院が多い。
看護師のレベルが高くないとダメだと思う。
だからこそ、夫にはもっとプロとしての自覚をもって、仕事に取り組んでほしいのだけど、なかなかね。
医療は、日々進化しているけれど、人の身体の構造や、病気が突然かわることがない。
糖尿病、心不全、脳梗塞日常で、当たり前の病気の看護くらいは、身に着けていてほしいと思うばかりだ。
精神科では、年配の看護師が多い。他の病院で、使い物にならない看護師が集まっているのかと正直思ったものである。
事実、私が若い頃、私の勤務する病院の名前を上げたら、(勤務していないころ)あ~あ、あそこの看護師かと馬鹿にしている看護師がいた。
その時は、自分が勤務するようになると思わなかったので、気に留めていなかったが、勤務して鮮明にあの時の馬鹿にした看護師の言葉と態度を思い出した。
事実、看護師の友人からはもったいないと言われたりした。
私は、どこにいても自分の仕事をするだけだからと言っていたけど。
それに一般病院でも馬鹿な看護師はいるから。
夫は、一般大学を出て、一年会社人をして、看護学校に入り、準看護師の資格を取り、正看護師の学校を二年で中退。
それからわたしと結婚し勧められて通信学校で、正看護師の免許取得。
夫もレベルが高い看護師ではない。
夫は、色々なことをいっぺんにできない人。
看護のスタートが、精神科病院。まあ、男性だからだろうけど。看護生活のスタートは大切だ。後々の看護の技術に、差がつくから。
正看護師の資格を取って、一般病院に勤務してもらったけど、勤務がきついようで、これはだめだわと思って、古巣に戻ってもらった。
今の病院は、正看になって、他の内科や脳外科を経験したと言うことで若干
は、凄いできる看護師扱い。
だけど、内緒の話、もうこの人って、馬鹿なのの、不器用というか、観察力がないというか、本人にも言うけれど、一般看護師は無理だとわかっているのだから、文句を言わずに働きなさいと。
本人もわかっているから、愚痴をこぼし、私に叱咤激励されて頑張っている。
もっと勉強して、自分のスキルを上げればいいのにとは思うけど。
病院が、電子カルテに(私が辞めてから)なっているのだから、もう少しパソコンの扱いに慣れていいのにと思うのだけど。
私のほうが詳しい。
うちの人はもしかして怠け者か!