猫を飼いたい独身男性の話。
夫の同僚が、一年前より猫が飼いたいと、言っていた。
黒猫のメスで、子猫。
猫が飼いたいと言っても、何故かメスで黒の子猫って。条件が、、、、。
だって、黒猫って、ペットショップで売っていないし。
確実に、野良猫だよね。
仮に保護できたとしても、オスなら,飼わないのかなと思うけれど。実際は、子猫を見れば、オスでもいいと思うのではと思う。
そんなわけで、意識して、どこかにいないかなと探すようになった。
夫が、犬の散歩の通りに、猫がいるよと言ってくれるのだが、野良猫だけどよその家の庭にいる。
知り合いならいざ知らず。よく見ると、餌をやっている様子がある。
話を聞いてから、猫が生まれる時期に期待しようと、昨年の秋は、縁がなかった。
私の近所にも、野良猫はいるのだが、私は、見ることがない。夫から。お母さんらしい猫と子猫がいたと聞くのだが、会えなかった。
今月の中ごろに、茶々の散歩から帰った夫が、子猫が5匹いると。
一緒に見に行った。
生後二か月くらいだろうか。5匹の子猫がいた。
実を言うと、私たち夫婦も、二匹目の猫を飼いたいと思っていた。できれば、保護猫。
そんなわけで、保護したいと。
餌を投げてやるとある程度までは、寄ってくるが、距離を取られている。
これは、保護団体から捕獲するキャリーを借りようと、インターネットで、保護団体検索。
ある保護団体のホームページを開くと、里親の募集が一時間前に、アップされている。
何と、生後二か月のメスの黒猫がいるではないか。
これは、神様からの縁繋ぎ!
直ぐに、連絡を取った。
22日に、見せてもらうことに。
この段階では、夫の友人には連絡を取っておらず。
友人がダメなら、私たち夫婦が里親になるつもりだったので、問題はない。
友人に、連絡を取ると、「見たら、ほしくなるよね、、、。」「一人暮らしだから、可愛そうだって、他の人がいうし、、。」
う~ん、何なのよ。飼いたいというから、声をかけたのに。
- 黒で子猫でメスって、条件満たしているじゃない。
途中横から、「何言ってんのよ、ずっと、探していたのに。偶然、ぴったしの条件の猫ちゃんが見つかったのに。」
この友人とは、前の職場で私も同僚でした。
「じゃあ、会いに行ってみようかな」
早速、保護主さんに連絡をして、三人で行くことに。
友人は、以前保護団体の主催する、譲渡会に行ったことがあるのだが、全然ダメだったことで、独身男性には、譲渡してもらえないというトラウマを持っていたようだ。
保護主さんが野良猫を保護したら、妊娠しており4匹生まれたということで、1匹は亡くなり、茶トラのオス二匹と黒猫のメス一匹。
保護主さんの家には、先住猫がいて、今回保護した母親で、二匹いるので、里親を募集したということだ。
友人は、会うまでとても、緊張しており、ドキドキすると。
もう初めてのお見合いのようだ。その様子に、私たち夫婦は、癒された。
保護主さんに、友人のためにずっと、探していたことを伝え、友人に譲渡がダメなら、私たちにお願いできないかと話をした。
保護主さんは、独身男性でも、かわいがってくれて幸せにしてくれるなら、譲渡しますよ。と言ってくれた。
友人は、その言葉を聞き、とてもうれしそうだった。
やり取りの様子の中で、一生懸命さが伝わってきた。
保護主さんが、「猫を飼っていらしゃるなら、大丈夫ですね」と私たち夫婦に話をしていると、
友人「実家では、猫を飼っているんです。ひとりだけど、いつもではないので」と小さな声でいう。
保護主さんの子猫たちは、母親がまだ、家猫になっていないため、近くに私たちが行こうとすると隠れたり、逃げたりする。
黒猫ちゃんに至っては、はじめ保護主さんに抱かれて、見せられた後は、帰るまでソファーの下から出てこなかった。
友人に、茶トラは?というと「いや、黒猫がいい」と。
ほぼ、友人に譲渡してくれる話になり、もう一度見に来てくださいと、帰って来た。
保護主さんから次回に会える日の連絡が来て、日取りを決めることに。
友人は、帰る時もまだもらえるのか自信がないようだったが、帰りの中で、今回の日時設定の時に、28日も、良かったみたいだから、28日に会いに行けばいいのではと助言をしていた。
友人が会いに行く日を尋ねると。28日にしようと思う。保護主さんに連絡しようとしていたと。
夫「自分も一緒に行きたい」
友人「タックンは、茶トラだよね」
横で会話を聞いていて、思わず、おかしくなってしまった。
会いに行くまでの、優柔不断はなく、黒猫ちゃんは僕のだから感が、ひしひしと伝わってくる。
今回の猫ちゃんは、私が見つけたので、優先順位を強調されるとおもったのかなと。本当に、友人の飼いたいという思いが伝わってきて、探した私としては、うれしい限り。
今回、本当に縁があったのだと思う。友人が。
実を言うと、夫から、友人を連れていくときに、「あまり、無理に押さないでね」と言われていた。
二匹目を飼いたいと思う中で、夫も、黒猫のメスが欲しいと言っていた。
私は、近所の5匹の野良猫を、保護したいと思っているので、今回は、できれば友人が、譲渡してもらえばいいなと思っていた。
友人と別れて、車の中で、「名前も決めていたのにな。」と涙目。
え~っ、そんなに欲しかったのか。
タイピー日記のりんちゃんのファン、うちの茶々が白猫なので、黒猫と一緒に並んだ後ろ姿が、いいなぁと話をしてくれていた。
夫は帰ってきてから、動物保護センターのホームページに、見にいって、「黒猫がいる」「説明会に参加しないといけない、26日なら休みだからいける」
私は、全然その気がない。だって、私たちの市ではなく、同じ県でも遠方。
まして、保護しないといけないと思っている子猫がいるし。
ここの、愛護センターは、今回の保護主さんから、譲渡が速やかで、条件が緩いと言ってくれたところ、先住猫を、ここから迎え入れたと話を聞いた。
夫には、「行きたかったら、行ってくれば」と。
さてさて、そんな話の中で、保護主さんの所の「茶トラをもらうのはだめ?」という。
「茶トラたちは、里親が見つかなければ、自分達か親御さんのところで、飼うとと言っていたから、私は、いいや」
「それよりも、なんとしてもあの子たちを保護したい」
今回、保護主さんが、独身でも譲ってくれると言ってくれたので本当に良かった。
保護団体の譲渡条件は、厳しく、まず独身はだめ。
また、愛護センターも、保護団体よりは、厳しくないが、やっぱり、譲渡が難しい。
しかしである、愛護センターに引き取られた猫は、私の市でも昨年800匹。そのうち引き取られたのは、100匹。残りは殺処分。
友人夫婦が、二人とも60歳を超えているので、もらえなかったと嘆いていた。
700匹も殺処分するなら、譲渡してくれればいいのにと思う。
人生100年時代。定年も70歳時代が来そうな時代。60歳なら余裕で、まだ飼うことができると思うが。
その友人は、自宅で餌を庭において、猫捕獲作戦をしているが、まだ全然一匹も、来たことがないと。
野良猫の多いという街に出かけていったりしている。
今回、独身の友人の夢がかなってよかったと心から思う。
さて私は、野良猫ちゃんを保護するために、頑張るぞ!