人間関係が上手くいかないと思っている人に、少しでも参考になればいいなと思う話。
パワハラやモロハラ、セクハラなど、攻撃を受けた場合、あなたはどのように考えますか?
人間関係がうまくいかない時に、「自分のどこが悪いのか」と自分の中に原因があるのではないかと考えませんか。
自分のほうに、原因を考えることは大切だけど、そのことにこだわるのはだめ。
それよりも、相手に原因はないかと考えることです。
自分側から、考えるよりも、遥かに、人間関係の問題が見えてきます。
人間関係が上手くいかない人は、常に、自分の目線で考えてしまうので、自分の足元しか見ていないことが多いです。
他人に何もかも、押し付けるのはだめですが、理不尽なことも社会では多くあります。
理不尽な社会の中で、自分を守るためには、他人目線で自分を評価すると、答えが見つかることが多いです。
余程のことがなければ、人間関係のいざこざは相手が、原因のことがほとんどです。
威張る人、支配したがる人、ずるい人、逃げる人、愚痴る人、もたれかかる人
けなす人、頑固な人、キレる人、冷たい人、感情的な人、おしゃべりな人、
陰険な人、、、、、、。
これら、すべては、自分にとって嫌な相手ではないでしょうか。
この嫌な相手に対しての自分がどのような行動に出ればよいかを考えてみると、
「言葉」ではないでしょうか。
言葉というものは、「言霊」というくらいですから、言葉一つで、相手との関係は変わります。
言葉は諸刃の剣と言います。人との関係が、言葉で、360度変えることができます。
一つの言葉が、人を励ますことも、相手を傷つけることも、操ることもできます。人間関係をこじらせてしまうことが簡単に、できるのです。
そして、嫌な相手、苦手な相手が発する言葉は、深い傷になることがほとんどです。
苦手な相手、嫌な相手は、なぜできてしまうのでしょうか。
それは、不快にさせられるからではないでしょうか。
苦手な理由を、自分の性格とか言動とかのせいだと考えないことが、大切です。
原因の多くは、相手の態度や言動から生じるものです。
私は反撃をすると言うことは、あまり必要ではないと思うのですが、それでは、心に傷を作るばかりで、人間関係で、人生が楽しくなくなってしまうと思います。
ですから、反撃することで、自分を守ることは大事ではないかと思います。
この反撃で、自分の心を防御する、苦手意識を、増やさないこの2つのことが、手にすると思います。
一番良いのは相手にしないことなのですが、その態度が余計に、相手を刺激することになることもあります。
ラメ―ン店の女将をしていた頃、高校生のバイトの子が、学校でいじめにあっていると、話をしてくれたことがあります。
「女将さんは、虐めにあったことはありますか?」
「どうかな?鈍感だから、相手が、嫌みを言ったり、意地悪をしても感じないほうだったからね」
「虐めにあっている場合は、どうしたらいいのですか」
「う~ん、その人たちとは、どんな関係なの」
「クラスの人です」
「そう、君の仕事ぶりや動作を見ていると、物事に自信がないのかなと思うときがあるね。それに、いつも、下を向いているよね。クラスでは、あまり他の人と話せずに、一人じゃないのかな」
「一人が多いです」
「一人でいるときのあなたは、何もせずじっと下を見ていたりするのじゃないかな」
「誰かが、話しかけてくれたらいいのにとか、自分から動かないでまっているのかな」
「誰かに話しかけられたときに、うまく返事が返せず、黙ったままだったりすると、話しかけたほうが、生意気と思うのじゃないかな」
「そのクラスメートが、初めてかかわった時の様子を思い出して、いつからかを考えたら、原因がわかるかもね。」
「あとは、あなたはうちでも声が小さいから、自信がないように感じるわ。大きな声を出してみようか」
「どうしても、嫌な相手に対しては、毅然とした言動は、大切だよ。
相手から目をそらさない、ぼそぼそ言わない、他の誰からにも聞こえるような声で返事をする。
自分に対して、していることが、誰かにわかるようにすれば、いじめるような人間は、やばいと思うから。
虐めをしているつもりでなければ、クラスメートとして関わりたいのじゃないかと思うけどね。」
「あとは、いつも笑顔でいるというのも大切。でも、ニタニタじゃないよ。」
「女将さんのように強くなれたらいいのだけど。」
「アハハ、私が強いように見えるの。人生経験は、少しはあるからね。」
「明るいほうが人は感じが良いと思ってくれるでしょ。私が元気がよくないと、ラーメンがのびちゃうよ。」
「堂々として、いなさい。今の学校は、自分が選んだと言っていたじゃないの。親に、そこに行きたいと言って、通っているから、今の状況を、親に言えないから、私に話してくれたのでしょう。
自分のやりたいことがあるから、選んだのなら、夢があって凄いと思うから、堂々としてればいいよ。
友達がいなくったて、死にはしない。
社会に出れば、同じ志の人に、かかわることもできる。
社会に出たほうが、もっと、人間関係はめんどくさいよ。大人のほうが陰険だからね。
高校生活で、人間関係に悩むと言うことは、社会に出る前の試練だよ。
学生の時には、先生もいるし、親もいる。あなたに関わる人すべてが、自立できるように助けてくれるから、辛いときは、自分の周りの大人を頼りなさいね。
親のために、頑張ろう、自分がわがままを言って、今の高校に入ったから親に相談できないと思うのは間違いだよ。
あなたに何かあったら、辛いのは親だからね。
あなたの親は、ある意味幸せだね、君が、親に迷惑や悲しい思いをさせたくないと思っているのだから。
とにかく、前を向いて、話しかけられたら、はっきりと大きな声で話をしてみよう。それと、どんな時でも、考え方次第だし、何事もいいほうに考えることが、打開策になるよ。」
彼は、コミュニケーションが下手な感じ。ある意味、活発なタイプではない。何を考えているのだろうと思わせるタイプ。
その後、彼とは何回か、話をしました。
ある日、夜中に、電話で「バイトを辞めます」と連絡があり、彼とはそれっきりでした。
それから、2年後に、「高校を卒業しました」と、お店に来てくれました。
「バイト時代に、相談に乗ってくれてありがとうございました。」と。
あの当時、夜中のバイトをやめるという電話の時には、大丈夫かなと思っていました。
お店に来てくれた彼は、明るい表情で、でした。
帰る時に「何でも良いほうに取るように、しているんです。それから、相手と話すときは、相手を見ています。また、来ます。ごちそうさまでした。」
彼には、自分を変えてみることの話をしました。
でも、人の考え方や意見は人それぞれで違うと思います。
では、反対意見や、相手を説得するときは、どうすればいいのでしょうか。
相手の言い分を聞きましょう。自分の意見を聞いてほしかったら、相手の話を聞くことです。最後まで聞いて、相手の意見を聞いた上で、自分の考えを言ったほうが、相手の自尊心を傷つけなくて済みます。
親子喧嘩をしたときに、子供から「お父さんとお母さんは、自分の話を聞いてくれない」と言われませんか?話の腰を折ったり、途中から割り込んで、親の義務や権利を使ったりしていませんか?