ちょっと、嫌な気持ちが続いている。
施設看護婦での悩みとジレンマのせい。
元々、少食の利用者が、食事拒否がひどくなった。介助で、全食していたが、最近、口に入れても飲み込まなく、開口したままで食べない。
それでも、一日に昼食は、全食できている。
先日、水分が、100ミリしか取れていなく、しかめ顔をして、ずっと座っていた。
私は、パートなので、15時出勤。
脱水を起こして、しんどいのではないかと思い、「寝かしてあげたほうが良いよ」
「夕食も、ベットで介助したほうがいいよ」
この利用者、以前勤めていた施設でかかわっていたので、どんな生活をしていたかわかる。
以前の施設では、ベットで過ごしている時間が長く、離床している時間は、食事時間と午前中と午後に一時間ほど、車いすで過ごし、わりとゆったり過ごしていた。
ここの施設は、本人が部屋に戻りたいと言わなければ、ずっと朝から、起こしている。
ちょっと問題ありかなと思ってはいた。
イライラする原因は、ここの看護師たち。
若いためか、施設看護師の経験がなく、高齢者の看護も内科の看護も経験がないためか、主力看護師が脳外科の病院で師長を、していたためか、すべて介護者任せ。
施設では、看護師は、健康管理が主な業務だが。
この看護師、バイタルもすべて介護者にさせる。
利用者が、水分を取れていなくても、見に行くわけでもなく、食事がとれない状況も、かかわらず、報告を聞いて、判断する。
さて、この利用者のことは、ベットで食べさせることで、少し食事が進むので、やってみるように、水分が少ないと、脱水を起こして、身体がしんどくなるので、訴えることをしない人なので、楽になるように、しばらく離床は、様子見てと、介護者に伝えていた。(個々のフロアの看護師の意見は聞かない。休みだったので。勝手に私が指示)
土曜日に、部屋で過ごされて、食事も水も飲めた。日曜日も、食事も水も飲めた。良かった。
火曜日に、仕事に行ったら、食事をやめる話になっている。看取りということらしい。原因は、食べないから。
えっ、土日食べているし、嚥下に問題がないのに。
月曜日に、食べなかったからと言う理由。
え~え~、何でそうなる。
一日食べないからと、それって、介護者及び看護婦の技量不足でしょ。
ここの看護師の判断には、あきれる。
ぜんぜん、観察もせず、介護者が言っている情報をうのみして。
介護は「手をかける」これに尽きる。
若いころに、看護は、さわること、観ること、かかわることと教わった。
高齢者になると、気分的なものもあり、食事をとらないことが多い。
家だと、自分の好きな時間に、食べたりできるが、施設だと時間内に食べないと食べれないとされてしまう。
高齢者になると、一日のうち一食でもしっかりと食べれれば、元気である。
もともとあまり食べなくって、ずっと運動もせず座ったままで、食事をしようと思うだろうかと考えないのか。
私でも、家にいて動かなければ、食事は少ししか食べない。
知識のない看護師や介護者に、かかわれるとこれからも元気で過ごすことのできる高齢者が、看取り扱いになる。
本当に怖いことだ。
自分が年を取った時に、わかるのだろうか?
でも、やっぱり経験かな。
高齢者とは、食事の介助とは、高齢者のかかわり方とはを、考えない看護師が、ダメだと思う。
それにしても、学校を卒業して、脳外科病院だけの経験では、しかたがないのかな。
学校で、看護とはと習ったと思うが、忘れているのかな。
ジレンマだわ。
助けること、快適な生活をさせてあげたいと思っても、食べる量を中心に、介護、看護をしていては、個人の権利、個性は、無視の状態。
施設は、怖い。特に、特養は、看取りが当たり前。
一番の原因は、死ぬまでは、次の利用者を入れることができないから。
空待ちが、多いので、早く亡くなる方向にと言うことかな。
看取りにすると、加算もとれるし、いいことだらけ?
施設看護師をして思うことは、高齢者のことをしっかりと勉強して、正しい判断のできる職員のいるところを、選ばなければよい終末を過ごすことはできない。
私も、還暦を過ぎて、老人に分類される。
50代、60代になったら、自分の終活は、真剣に考えよう。