元夫が、78歳で介護度3。経過はわからないけれど、病院から病院への転院。
三件目。
元夫の場合、生活保護受給者なので、役所が動いたのかなと思うが、よくわからない。
私自身が、特養の看護師をしているのだが、私の所はわりとお金がかかる施設かなと思う。
特養は費用が安いので、生活保護の人も入れる所がある。
定年まで働いた老健に、生活保護の人がいたけれど、悲惨だった。
50歳で若い人だったけれど、背中に刺青をしていて、その世界での愛人さんだったのかな。
二人子供がいらしゃったけれど。ひとりとは、音信不通。もう一人は、引きこもりの精神患者。
生活保護のお金を、その子が使って、施設の入所費用を払わない。
裁判をして、司法書士が、後見人になった。
その、利用者の人、糖尿病があり、脳梗塞で倒れて麻痺状態、車椅子生活。
言語障害もあり、認知というか後遺症で、記憶も難がある。
生活保護者って、何もしてもらえない。後見者に連絡しても見にも来なかった。
後見者なんだから、来て当たり前なのに、放置。名前だけの後見。
体調が悪くなっても、受診もしてもらえない。
この利用者の人は、結局亡くなった。まだ若いのに。
介護の世界の看護師になって、介護施設に入るのは嫌だと心から思う。
歳をとっているという事で、老健であっても、積極的に治療をしない。
悪い所があっても、調べようとしない。
高齢者だから、この一言で片ずける。
施設に入れている家族も、治療を望んでいない。
食べれなくなったら、もう歳だからと、何もせず、なくなるまでそのまま。
食べさせてもらえず、ただ弱っていくのを待つ。
もうほんとに、姥捨山。
私が休み明けで、出勤したら、それまで食べさせていた利用者が。
えっなんで食事中止なんて。看護師長が食べれないと、先生に言ったから。
考えられなかった。今でも、思う。
技術、経験のない看護師は、人を殺すと。
高齢者は、成人とは違う。そんな事も、わからない医者と看護師。
そんな、医療者しかいない施設。
老健は、丸めだから、受診したりすると、持ち出しになるから、とにかく治療はしない。
そんな施設に入ったら、見殺し。
物も言えない、でも癌で痛みが強い様子なのに、痛み止めさえ使ってもらえない。
苦悶表情があっても、無視。家族は、たまにしか来ないからわからない。
病院なら、強い痛み止めを使ってもらえるのにと。
長い人生を送ってきて、家族を守って、なんでこの人はこんな辛い思いをしているのだろうと
心が痛かった。
胃瘻をして、寝たきりの利用者も悲惨。
特に、誰もこない利用者。結婚しておらず、親はいず、妹も歳で、身体を壊して
その夫が「わしは、妹の夫で今その妻が具合が悪いから、他人のことより妻が大切だから。」
胃瘻をしているから、生きているが、何年もベットの上で、管から栄養を取り、排便がないと
摘便され、痛いとも何も言えず。
この利用者は、自分の人生を生きているのだろうか?
栄養状態が良いから、肌はツヤツヤしているのが印象的。
介護者の質が悪い施設は、悲惨。
介護者の質が良くても、介護施設は、悲惨。
老健でも、今の特養でも、自分や自分の親や夫を入所させるかと言われたら
入所させたくない。
生活保護を受けている人は、自分が物を言え意思を伝えられるならいいが。
そうでなければ、病院も施設も、決して甘くない。どちらかと言えば放置だ。
夫に、私施設に入りたくないと言えば、簀巻きにして家に置いておくと言う。
それでもいいと本気で思う。