向いていないと言う息子。
次男坊は、仕事が終わると毎日のように電話をかけてくる。
他の人が、聞いたら何でと思う。
毎日、仕事の話。
このこと結婚した人は大変だと思う。
でも、好きな人に対しては、そんなことにはならないのかな。
まぁ、私からは、連絡をすることはないので、彼女でもできれば、大丈夫だろう。
現実に、他の3人には、よほどのことがない限り、連絡はしない。
便りのないのは、元気な証拠という感じ。
さてさて、今日は、もうめんどくさくなって。
「向いていないと思うなら、辞めれば?」
「自分に合っていないとか、向いていないとか、ただ単に、仕事がしたくないだけでしょ?」
「だったら、自分に向いている仕事を、探してすればいいじゃない?」
営業の仕事なのだけれど。毎日残業があり、上司が気に入らない。
毎日、ああいわれた、こういったと。
今の仕事を始めて、半年。
ずっと毎日、寝るまで2時間は話を聞く。
次男坊の性格がわかっているので、情けないことを言っても、励ましてあげたりと、ネガティブにならないように話をする。
今日は、また言い始めたと。
仕事で気に入らないことや、うまくいかなかったら、
「向いていない」という。
あ~あ、、またかと。
長い人生で、自分が向いている仕事と思って仕事をしている人がどれだけいるか。
我が息子ながら、情けないやら腹が立つやら。
いつもは、ずっと、ポジティブになるよう話をする。
今日は、「もうやめたら、高校の時は自分で決めてバイトしていたのだから、自分に向いていると思う仕事すればいいじゃない。何がしたいのか知れないけど。」
「今までだって、仕事のことで何かを言ったことはないし、むいていないならもういいじゃない、半年働いてそう思うのでしょ。」
ふてくされたような声で、息子は電話を切った。
本当は、言ってはいけないことなんだけど、私がこんな風に言うと、投げやりになるところがある次男坊なので。
よいところもあるのだけれど、人に厳しく、自分に甘いところがあり、すぐに、弱音をいう。
そして、一番よくないのは、上司が気に入らないと、その人の悪口となり、その人の下で働き来たくなくなること。
30歳になると言うのに、仕事が続かない。
仕事が調子が良いと、こうしよう、ああしようと言っている。
母親だから、泣きごごとを言っているのだろうが。
私は、本来泣き言を言わないし、気に入らない人がいても、関係ない。プライベートで付き合うわけではないし、その時間だけの関わりだと思っているので。
仕事は生きていくためのもので、必要だから、向いていないとかは関係がない。
- どれだけの人が自分に向いていると思って、仕事ができている人がいるだろう。
うまくいっていれば、天職、もしくは向いていると思うかもしれないが、どんな仕事についても、波あり山ありだと思う。
私は、看護師の仕事を天職とは思っていないし向いているかと言うとどうだろうと思うが、好きなのである。看護師の仕事が。
だから、10年のブランクがあっても、頑張って復職したし、持病をもっても、看護師の仕事をしている。
仕事は生きるため生活するために必要なもの。
次男坊は、見た目を気にする。太ったりするのは、絶対にだめ。ゆえに、お洒落である。そのため、仕事も、かっこよくないとダメ。
努力しているので、私の知人も兄弟も、イケメンという。
そのため、汚い仕事は嫌である、。作業着で仕事とか、介護士とか。
華やかな仕事がいいみたい。
スポーツインストラクターを一年ほどしていたのだけど、その仕事は気に入っているようで、本人も、ジムに行って鍛えているので、将来はその仕事をしたい様子。
取りたい資格があるようなのだが、お金がかかる。
今の仕事が調子が良いときは、お金をためて、資格を取る。マンションをリフォームする。
色々、やりたいことを言うのだが、目標があるのはよいことなので、「頑張り」と言うが。
落ち込んだり上がったりと、本当に忙しい。
自分の子供であるし、性格もわかっているから、なんだかんだと話は聞くが、この子は大丈夫かと思ってしまう。
兄は、まじめで他人にいい人と思われたいので、良い人を演じる。仕事は絶対に、休まないし、人の好き嫌いを言わない、嫌な思いをしても言わない。そのため、前の勤務先で、パワハラに会い、鬱になりかけた。そのため、今の職場に転職した。
三男も、工場勤務だが、まじめに仕事をしている。彼とも、めったに連絡を取り合わない。
四男も、二年前までちょっとごたごたしたが、今は転職して落ち着いている。
全然、連絡もない。
長男と私は職場が同じなので、たまに勤務が同じだと、話をするが基本連絡はしない。
なので、四人いる中で、次男坊だけは、毎日。
兄や弟のことを、いろいろ言うが、あなたが一番落ち着いていないのだけれどと思う母である。
夢があることはいいことだけれど、お金がなければできないし、生活地盤を作って自分に自信をつくらなければ、すべて夢で終わってしまうと思うけど。
自分の子供なので、立派ななことを成し遂げろなんて思っていない。
自分の人生を後悔せずに、生きてほしいと言うことだけ。
次男坊さん、人生は、あっという間。気が多いののはいいけど、まずは、足元からやっていかないと、自分の思う人生の終わり方ができないよ。
自信があるように、母が見えるのは、後悔をした人生を送っていないから。
いつも言っているように、いつ死んでもいいと思っているの。
私の人生をしっかりと歩いてきている自信があるからね。
兄弟の中では一番、色んな話をしてきたのだから、しっかりしなさいね。
一度きりの人生だから、後悔をしないのなら、今の仕事を辞めるのもよし。